12人目:アンデルセン(1805~75)ーデンマークが誇る世界的な「童話」作家

デンマーク出身の小説家・童話作家デンマーク語では、アナセン。最初に認められたのがドイツだったため、ドイツ語風の呼び名が定着している。

 

オーデンセの貧しい靴職人の子。少年時代は、貧しいながらも幸せな時期だったという。成長して、首都コペンハーゲンに出る。他人の援助で大学を卒業した後、国王から留学資金をもらいうけ、海外に遊学する。

 

1835年に、『即興詩人』で名声を得る。しかし、彼の名前を有名にしたのは、『醜いアヒルの子』『人魚姫』など、168篇の創作童話である。これらの作品で、世界中に読者を獲得している。生涯独身。彼の葬儀には、国王夫妻(イギリス王妃アレクサンドラの父クリスチャン9世夫妻のこと)が参列するなど、国民が深く悼んだ。

 

■改めて紹介する人物ではないでしょう。ただ、言っては悪いが、当時のデンマークは、歴史はあるが、ヨーロッパの辺境に過ぎません。この国出身の彼が、「世界的な童話作家」と認識されるようになったのはなぜか、興味あります。