関心がある「歴史上」の人物リスト【ヤ】 28人

ヤークーブ・ベク(1820頃~77)東トルキスタンの軍人。一時政権樹立も清朝に敗れる。

安井かずみ(1939~94)作詞家・エッセイスト。優雅な生き方が同時代の女性を魅了。

柳生十兵衛

柳生宗矩

柳宗理(1915~2011)インダストリアルデザイナー。戦後日本での同分野の確立者。

柳田国男(1875~1962)民俗学者。日本全国の民間伝承を収集。日本民俗学の基礎構築。

柳宗悦(1889~1961)民芸運動創始者。日本植民地政策、方言矯正に強く反対。

やなせたかし(1919~2013)漫画家・絵本作家。あらゆる仕事引き受けた時期後名声獲得。

山鹿素行(1622~85)江戸初期の儒学者朱子学を批判。儒学に基づく近世武士道確立。

山県有朋(1838~1922)明治・大正期の政治家。軍閥・官僚閥に多大な影響を保持した。

山口蓬春(1893~1971)日本画家。西洋画から転向し、革新的な日本画を数多く残す。

山口淑子(1920~2014)女優・歌手・政治家。「李香蘭」として一世風靡。戦後国会議員も。

山口昌男(1931~2013)文化人類学者。世界各地をフィールドワーク。漫画評論の先駆。

山崎豊子(1924~2013)小説家。鋭い社会性を備えた作風で人気。一方で盗作疑惑も頻繁。

山下清

山田かまち(1960~77)17歳で突然死。死後発見された詩や絵画が出版され話題となる。

山田耕筰(1886~1965)大正・昭和の音楽家。童謡・オペラを創作。日本交響楽協会創設。

山田長政

山田風太郎(1922~2001)小説家。古典への造詣と奇抜なアイデアで読者の支持を集めた。

山本鼎(1882~1946)大正時代の洋画家・美術教育者。自由画教育を提唱・推進。

山本宣治(1889~1929)大正・昭和の生物学者・政治家。治安維持法に強く反対。暗殺。

山本徳郁(1977~2018)格闘家。「キッド」の愛称。総合格闘技で一世を風靡。病死。

山村美紗(1934~96)小説家。多くの作品が映像化された「日本ミステリー界の女王」。

耶律楚材(1190~1244)モンゴル帝国初期の政治家。遼の王族。元中国支配の基礎を築く。

サイ・ヤング

マルコム・ヤング(1953~2017)豪のギタリスト。弟アンガスと「AC/DC」世界的名声。

PVヤング

トーベ・ヤンソン(1914~2001)フィンランドの画家・児童文学作家。多方面で活躍。

 

ここも多彩な顔触れですね。全員挙げたいくらいです。あえて挙げるならば、山県有朋ですかね。私個人は、好きではありません。ただ、明治政府を語るときに最も外せない人物は誰かと聞かれたら、西郷・大久保・木戸のいわゆる「維新の三傑」でも、同じ長州藩出身の伊藤博文でもなく、間違いなく彼です。私個人は、彼は近代日本政府の「脊髄」みたいな存在と考えています。ただ、教科書での扱いは、非常に小さいんですよね。やはり……。

 

そう言えば、山村美紗先生の扱いも、その業績の割には低い気がします。やはり、女流作家と括られてしまうからですかね。

関心がある「歴史上」の人物リスト【モ】 25人

トマス・モア(1478~1535)英の思想家・政治家。熱烈なカトリック信者。反逆罪で刑死。

毛沢東(1893~1976)中国の政治家。中国共産党最高指導者。家庭的には恵まれず。

蒙恬(?~前210)秦の武将。始皇帝の下、匈奴討伐に功績。始皇帝死後、獄中で自殺。

毛利元就(1497~1571)戦国時代の武将。尼子氏らを滅ぼし中国地方一帯に勢力を確立。

木食明満(1718~1810)江戸中期の遊行僧。日本各地に生気ある木彫りの木像を残す。

マルセル・モース(1872~1950)仏の社会学者・文化人類学者。代表作『贈与論』影響大。

モーセ(?)前13世紀頃古代ヘブライの伝説的預言者・立法者。圧政に苦しむ同胞を統率。

グランマ・モーゼス(1860~1961)米の国民的画家。76歳から絵筆を握った異色の画家。

モーツァルト(1756~91)墺の作曲家。晩年10年間で数々の傑作を残す。困窮の末病死。

牧谿(?)南宋末期~元朝初期の禅僧・画家。簡素で自由闊達な水墨画が特に日本で人気。

モッラー・サドラー(1572~1640)シーア派神学者・哲学者。17世紀イラン文化牽引。

本居宣長(1730~1801)江戸中期の国学者。学問・思想的に国学を大成。多くの門人育成。

モネ(1840~1926)仏の画家。マネはじめ様々な画風を吸収。印象派の理論と実践を展開。

モーパッサン(1850~93)仏の作家。自然主義文学の代表。精神病院で死去。生涯独身。

モーム(1874~1965)英の作家・劇作家。冷静な観察眼虚無的人生観・物語性強さで名声。

モリエール(1622~73)仏の俳優・喜劇作家。鋭い観察眼で風俗喜劇の正統な地位を確立。

森鴎外(1863~1932)明治中期の小説家。ドイツ留学後旺盛な執筆活動。陸軍軍医。

盛田昭夫(1921~99)技術者・実業家。井深大らと現ソニー創業。革新的製品で世界企業。

モルガン(1837~1913)米の実業家・金融資本家。米最大の財閥を形成。社会事業も推進。

モールス(1791~1872)米の画家・発明家。国立意匠アカデミー初代。モールス信号完成。

モルトケ(1800~91)独の軍人。プロイセン軍指導。ドイツ統一に貢献。「偉大な沈黙者」。

モンゴメリー

モンテスキュー(1689~1755)仏の法律家・啓蒙思想家。歴史哲学・社会学などに影響大。

モンドリアン(1872~1944)蘭出身の画家。本格的な抽象絵画を追求した黎明期の1人。

マリリン・モンロー(1926~62)米の映画俳優。50年代の「セックスシンボル」。謎の死。

 

多彩なメンツだと思います。個人的には、私が尊敬する岡本太郎の、学問上の師マルセル・モースには関心があります。もう1人は、グランマ=モーゼス。今年末(だったかな?)から、展覧会があるそうなので、ぜひ観に行きたいと思っています。「第2の人生充実男」がムハンマドならば、彼女の場合、「第3の人生充実女」といったところでしょうか。新しいことを始めるのに年齢は関係ないと思っても踏ん切りがつかない私などは、本当に平伏するしかない方です。

関心がある「歴史上」の人物リスト【ム】 18人 【メ】10人

【ム】18人

 

ゲイリー・ムーア(1952~2011)北アイルランド出身の名ギタリスト・歌手・作曲家。

ムアーウィヤ(?~680)ウマイヤ朝創始者。アリー暗殺後に即位。聖戦推進。世襲制へ。

ムスタファ・カーミル(1874~1908)エジプトの民族運動のカリスマ指導者。

ムソルグスキー(1839~81)露の作曲家。多感さと憂鬱さを併せ持った国民音楽派の一角。

陸奥宗光(1844~97)明治時代の政治家。条約改正など外交で活躍。回想録『蹇蹇録』。

ブルーノ・ムナーリ(1907~98)伊の前衛美術家。教育者・絵本作家など様々な顔を持つ。

ムハンマド(570頃~632)預言者イスラーム教開祖。政治家・軍司令官としても活躍。

サイイド・アリー・ムハンマド(1819/20~50)イランの神学者バーブ教創始者。銃殺。

ムハンマド・アフマド(1844~85)スーダンイスラーム改革者。英軍を大変苦しめた。

村上武吉(1533~1604)武将。能島村上水軍大将として瀬戸内海に一大勢力を築いた。

村上ポンタ秀一(~2021

紫式部

村下孝蔵(1953~99)シンガーソングライター。27歳でデビューした遅咲き。突然死。

ムラト1世(1326~89)オスマン朝スルタン。イェニチェリ制度完成。バルカン半島進出。

村山槐多(1896~1919)大正期の画家・詩人。耽美的でデカダンスな作品を残し夭折。

ムリリョ(1617/18~82)スペインの画家。主に故郷セビリャで活動。全欧に名声が響いた。

ムンク(1863~1944)ノルウェーの画家。不安や孤独・死への恐怖を表現。生涯独身。

キース・ムーン

 

やや少なめですが、ここも濃いメンツが多いです。全員、この場で語りたいくらいです。あえて1人挙げるならば、ムハンマドですかね。彼は元祖「第2の人生」大充実男です。彼ほど、第1の人生と劇的に変わった人物はいないでしょうね。それを、後ほど語りたいと思います。彼を揶揄するものではないので、命の方は大丈夫だと思います。たぶん。

 

【メ】10人

 

メアリ1世(1516~58)英女王。教養溢れる魅力的な女性であったが国王として不人気。

メアリー・ステュアート(1542~87)スコットランド女王。美貌に恵まれた才女。斬首。

明治天皇(1852~1912)近代天皇制を確立。近代君主然とした姿はアジア各国に影響。

コジモ・デ・メディチ(1389~1464)伊、フィレンツェの金融家。事実上の独裁君主。

ロレンツォ・デ・メディチ(1449~92)コジモの孫。ルネサンス最盛期を演出も銀行破綻。

メーテルリンク(1862~1949)ベルギーの詩人・劇作家。仏で活動。世界的名声を博す。

メネリク2世(1844~1913)エチオピア国王。王国統一・領土拡大・独立維持に成功。

メフメト2世(1430/32~81)オスマン朝スルタン。ビザンツ帝国を滅ぼした。内政充実。

メルヴィル(1819~91)米の作家。一時期タヒチ島に住む。代表作『白鯨』は死後評価。

メンデルスゾーン(1809~47)独の作曲家・指揮者。深い教養を持ち、古典派を世に紹介。

 

少数派です。君主が多いですね。くらいに留めておかないと、また長くなる。

関心がある「歴史上」の人物リスト【ミ】 34人

三浦綾子(1922~99)小説家。病魔に苦しみながら『氷点』はじめ数多くの小説を執筆。

ミェシェコ1世(?~992)ポーランド王。統一王朝を打ち立てる。カトリック改宗推進。

三木清(1897~1945)哲学者。治安維持法で獄死。死後『人生論ノート』がベストセラー。

三木たかし(1945~2009)作曲家。歌謡曲・演歌に加え童謡等でも有名なヒットメーカー。

御木本幸吉(1858~1954)実業家。真珠の養殖とグローバルブランド化に成功した真珠王。

ミケランジェロ(1475~1564)伊、ルネサンスの彫刻家・画家・建築家・詩人。

三島由紀夫(1925~70)小説家。敗戦後の日本を伝統美学に反した去勢された国家と見る。

水木しげる(1922~2015)漫画家。妖怪漫画はじめ多くの作品を描いた。晩年ブーム再燃。

美空ひばり(1937~89)戦後の歌手。終戦直後から庶民の心情を代弁した「歌謡曲の女王」。

三井高利(1622~94)江戸初期の商人。呉服店・両替商として現在の三井財閥の礎を築く。

マーガレット・ミッチェル(1900~49)米の作家。『風とともに去りぬ』1作を残し事故死。

南方熊楠(1867~1941)博覧強記の生物学者民俗学者。粘菌類や民俗学研究に勤しむ。

源実朝(1192~1219)鎌倉幕府第3代将軍。甥に暗殺され源氏の正統断絶。和歌に優れる。

源義家

源義経

源義仲(1154~84)平安末期の武将。平氏を京都から追い出すが源範頼義経に討たれる。

源頼朝

三船久蔵(1883~1965)柔道家。小柄ながら数々の新技を編み出し、後進を育成。十段。

三船敏郎

ミマール・シナン(1489/94/99~1578)オスマン朝の建築家。オスマンモスク様式完成者。

宮川香山(1842~1916)明治の陶芸家。超絶技巧で生み出された作品は海外でも評判呼ぶ。

宮沢賢治(1896~1933)詩人・童話作家。独特の言語感覚で多数の作品を残す。生涯独身。

宮武外骨(1867~1955)ジャーナリスト。反骨で知られ、大阪で「滑稽新聞」を発行。

宮本常一(1907~81)民俗学者。膨大なフィールドワークを行う。社会教育家の活動も。

宮本武蔵(1584~1645)剣術家・兵法家。半ば伝説化している。水墨画・工芸にも優れる。

ミュシャ(1860~1939)チェコ出身の画家・装飾家。パリで一世を風靡後スラブ精神鼓舞。

トマス・ミュンツァー(1489/90~1525)独の宗教改革家。農民戦争指導者。鎮圧後刑死。

三好長慶(1522~64)戦国時代の武将。阿波・機内地方を勢力下に収め「早すぎた天下人」。

アーサー・ミラー(1915~2005)米の劇作家。米の良心とされた。マリリンと結婚・離婚。

ヘンリ・ミラー(1891~1980)米の作家。過激な性描写が議論となるも多くの読者を獲得。

ミル(1806~73)英の哲学者・経済学者。古典派経済学集大成。女性解放思想先駆。

ミルトン(1608~74)英の詩人。英ルネサンス文学の最後。美貌の持ち主としても有名。

ミルン

ミレー(1814~75)仏の画家。パリ近郊バルビゾンに定住。農民・田園風景を豊かに描写。

 

東西問わず、濃いメンツですね。挙げていくとキリがない。こうして並べた意味が全くないです。トマス・ミュンツァーを挙げましょうか。過激な宗教改革者で、最後は処刑されます。しかし、私は、彼を支持します。少なくとも、ルターよりかは好きですね。

関心がある「歴史上」の人物リスト【マ】 52人

前田利家

前田利益(1533?~1605?)奇行で知られた武将。小説・漫画の影響大「慶次/慶次郎」。

牧野富太郎(1862~1957)植物学者。独学で日本の植物分類学を開拓した。

マキャヴェリ(1469~1527)伊の政治家・歴史学者政治学者。演劇の脚本でも名を残す。

フレディー・マーキュリー(1946~91)英の音楽家。「クイーン」ボーカル・作曲家。病死。

マクシミリアン1世(1459~1519)神聖ローマ皇帝。文化を保護した。内政外征に業績少。

ルネ・マグリット(1898~1967)ベルギーの画家。独自のシュルレアリズム作風で影響大。

正岡子規(1867~1902)明治の歌人。近代における短歌・俳句の革新者。写生説を唱える。

マサッチオ(1401~28)伊の画家。初期ルネサンス画風を確立。

マザー=テレサ(1910~97)印で活動したカトリック修道女。マケドニア出身。

マサリク(1850~1937)チェコスロヴァキア政治家・哲学者。初代大統領。戦後謎の自殺。

正宗白鳥(1879~1962)近代の作家。虚無的人生観と鋭い批評精神で自然主義の代表作家。

マズロー(1908~70)米の心理学者。人間の自己実現を研究。多彩な分野に思索を展開。

マザラン(1602~61)仏の政治家。伊出身。幼いルイ14世を補佐し絶対王政完成に努める。

マゼラン(1480頃~1521)ポルトガルの航海者。世界1周航海途上、セブ島で戦死。

松平治郷

ザッヘル・マゾッホ(1836~95)墺の作家・法律家。後年、異常性愛を扱う作品で有名。

マーチャーシュ1世(1443頃~90)ハンガリー国王。軍事的成功と文化奨励で最盛期演出。

松井須磨子(1886~1919)明治・大正期の新劇女優。人気博すも島村抱月急逝後自殺。

松尾芭蕉(1644~94)江戸初期の俳人伊賀上野出身。独自俳風で俳諧の芸術性を高める。

マッカーシー(1908~57)米の政治家。戦後徹底した「赤狩り」主導するも間もなく失脚。

マッキントッシュ(1868~1928)スコットランド生まれの建築家。アールヌーヴォー導入。

リー・アレクサンダー・マックイーン(1969~2010)英国のデザイナー。頂点で自殺。

松下幸之助(1894~1989)事業家・発明家。パナソニックを一代で世界的企業に育てた。

松田優作(1949~89)俳優。病死。独自の存在感と極端な生き方で今もファンが絶えない。

マッツィーニ(1805~72)伊の革命家・思想家。伊独立運動を思想的主導。現実とは遊離。

松本清張(1909~92)小説家。社会派推理小説はじめ多彩な執筆を続けて戦後を代表する。

マティス(1869~1954)仏の画家。ピカソらと前衛芸術を推進。その後も新たな画風追求。

マニ(216頃~276/77)イラン、ササン朝の宗教家。マニ教を創始し広範囲に影響。刑死。

マネ(1832~83)仏の画家。「印象派の父」と呼ばれるが、彼自身は独自の画風を生涯追求。

マフムード(970~1030)トルコ系ガズナ朝君主。イラン・北インド侵攻。イラン文化保護。

マラー(1743~93)仏の医師・革命家。過激な思想と雄弁でフランス革命を主導。暗殺。

マーラー(1860~1911)墺の作曲家。膨大な管弦楽編成と長大な形式で後期ロマン派音楽。

ディエゴ・マラドーナ(~2020)

マラルメ(1842~98)仏の詩人。ボードレール・ポーに傾倒。洗練された象徴詩で影響。

ボブ・マーリー(1945~81)ジャマイカ出身音楽家。レゲエ創始者の1人。後進に影響大

マリア=テレジア(1717~80)墺大公ハンガリー王。国政充実絶対王政推進。16人の子宝。

マリノフスキ(1884~1942)ポーランド生まれ。英米で活動した人類学者。参与観察導入。

マルクス(1818~83)独の哲学者・経済学者。極貧の中研究に没頭。後世に多大な影響。

マルクス=アウレリウス=アントニウス(121~180)古代ローマ皇帝。失意の中陣中で没。

マルグレーテ(1353~1412)デンマークノルウェー王。後スウェーデン王も兼ねた。

マルコムX(1925~65)米の黒人公民権運動家。巧みな演説で大きな影響。元同志に暗殺。

マルサス(1766~1834)英の古典派経済学者。保守派・改革派両者から嫌われるも影響大。

ホセ・マルティ(1853~95)キューバの詩人。スペインからの独立運動を指導。戦死。

円山応挙(1733~95)江戸後期の画家。写生を重んじた作風が京都で人気。四条円山派祖。

アンドレ・マルロー(1901~76)仏の作家・政治家。虚無的冒険家。戦後文化政策推進。

トマス・マン(1875~1955)独の作家。思想・識見の高さで20世紀ドイツを代表する作家。

マンサ=ムーサ(?)14世紀、マリ王国の王。最大版図形成。交易も栄え文化奨励。

マンスール(714~75)アッバース朝第2代カリフ。粛清により中央集権推進。新都建設。

チャールズ・マンソン(1934~2017)米のカルト指導者。数々の犯罪を計画指揮し獄中死。

ネルソン・マンデラ(1918~2013)南アフリカの運動家・政治家。差別撤廃・国内融和。

マンハイム(1893~1947)独の社会学者。ハンガリー出身。自由と民主主義に強く共鳴。

 

私にとっては、印象深い人物が多いですね。フレディ・マーキュリーディエゴ・マラドーナ松本清張、マルコムX、丸山応挙、ネルソン・マンデラ。マリア=テレジア、マルグレーテの両女王もすごいと思います。

 

マラドーナについては、メッシとの比較も含めて、勝手に述べたいと思っています。それと、マニ。謎が多い人物で、彼が組織した教団は、すでに残っていません。ただ、もし私が入信するならばマニ教だ!と一方的に思っています。

ZARD『永遠 君と僕との間に』(幻冬舎 2019年)

「読書ノート」というカテゴリーを作ろうと思っていました。最初は何にしようか?という考えがあったのですが、本書に決めました。展覧会を観に行ったこともあって、個人的にブームが来ています。何より、「怠惰な私にとっては」新鮮な情報が多かったからです。

 

語りたいことはたくさんあるのですが、いくつかに分けて語りたいと思います。例えば、楽曲に関しては、「私的名曲」的なくくりでお話したいと思います。とりあえずは、本の内容を一部ピックアップする形で語りたいと思います。

 

1.ZARDのコンセプトは「平成に生きる昭和の女」(P117)

 

ほとんどのファンにとっては自明のことだと思います。私も、言われてみれば、なるほどなと頷きます。ただ、このコンセプトを知らなかったため、私はZARDの歌詞を微妙に読み違えていました。詳しくは、楽曲単位で、他の項で語るつもりですが。

 

以下の私の語りにも影響しますが、このコンセプトは、坂井さん、長戸大幸社長以下スタッフの間で、徹底されていたようです。良くも悪くも、ZARDらしくないものは、徹底的に排除していたようです。それが、メディア露出の制限につながっていたそうです(P152)。いずれにせよ、坂井さんは、「ZARD坂井泉水」であることを全うした方なんだと思います。

 

2.ZARDという「プロジェクト」を引っ張る「お姉さん」「姉御肌」(P98)

 

坂井泉水さんの写真としては、愁いを帯びた、うつむき加減の写真が、印象深いのではないかと思います。そこから、坂井泉水さんのイメージは、はかなげな女性というイメージが強かったと思います。実際、長戸社長の弟さんや長戸社長の知人(ZARDファン)は、坂井さんと最初にお会いした時に、そこにいるのが他ならぬ、坂井泉水さんだとは分からなかったそうです(P99)。

 

ただ、私は、たまに耳に入る坂井泉水以前、すなわち蒲池幸子さんの情報と、楽曲から受ける感じから、それだけではないのではないか?と思っていました。それに関しては、私の予想通りでした。本書に語られる坂井さんの実像は、私がイメージしていた坂井泉水さん(蒲池幸子さん?)でした。

 

中学生時代に陸上に打ち込み、スポーツ万能だった。就職しても夢を諦め切れず芸能界に飛び込む。(当初所属していた)事務所が取ってきた仕事に全力で取り込む。また、坂井さんの歌声に隠されているが、楽曲そのものは、どちらかというと隙を感じさせないものでした。

 

これらの、私が得ていた数少ない情報からも、坂井さんが「はかないだけの」女性でないことは明らかでした。よくよく考えれば、ミュージックビデオの坂井さんからは、イメージよりも伸びやかな印象を受けていました。私個人としては、アーティストイメージに必ずしも収まらない、坂井泉水さんが魅力的でした。

 

3.「美しく写っている写真は、デビューしたときから、CDジャケットやプロモーションにはあえて使わず封印していました」(長戸社長 P153)

 

これは、驚きです。「ZARDのイメージに合わないから封印しました」だったら理解できます。それは、2でも述べたとおり、ありうる話だからです。しかし、「美しい」から使わないってどういうこと?と、読んでいて一瞬戸迷いました。「美しい」から使うんじゃないの?そもそも、流布している写真の坂井さんは、充分すぎるほど「美しい」んですけど、それすら凌ぐ「美しい」写真があるって、どんだけええ?

 

失礼しました。長戸社長の弁を再び引用すると、こういうことらしいです。「実物の坂井」さんはきれいすぎたため、「女性にも好かれるように、せめて女性を敵にまわさないように」封印したそうです。「女性を敵にまわす」「美しさ」って、分かるような分からないような。ただ、「実物の坂井」さんが、「写真以上に」美しかったことは、他のスタッフの方々も、証言しています。

 

「実際の坂井さんは顔立ちがはっきりした美形でした」(アートディレクター鈴木謙一氏 P93)

「CDジャケットよりもはるかに美しくて、びっくりしました」(アーティスト・アンド・リレーション小林さゆ里氏 P150)

 

美しさって「諸刃の剣」なんですね。

 

4.坂井泉水逝去後、……、500枚を超える直筆メモがあることがわかった(P238)

 

生前の坂井さんは、「旅行用のキャリーバッグ」でなければ運べないほどの「言葉ノート」を持ち歩いていたそうです(P109)。私たちは、その結晶としての全155曲(だったかな?)を耳にすることができます。ただ、そのことからも推察できますが、世に出ている坂井さんの作品は、坂井さんが紡いでいた言葉の「ほんの一部」であるのでしょう。坂井さんが、一つの作品に、いかに自分のインプットを凝縮していたかがわかります。

 

ただ、そう考えると、「作詞家坂井泉水」は、完全に花開いていたのかな、とも思います。坂井さんが残した作品は素晴らしく、坂井さんの作詞家としての才能の高さを十分に感じさせるものでした。でも、それは、作詞家坂井泉水の「断片」に過ぎないのではないかとも思えます。「作詞家坂井泉水」として本当に花開くのは、まだ先だったのではないかと思います。

 

坂井さんは、もともと文章を書くことは好きだったようです(P102)。長戸社長のアドバイスもあり、様々な文学上・芸術上の名作に触れていき、「スポンジが水を吸い込むように」作詞家として成長していったそうです。ただ、私が思うに、その成長曲線は、長戸社長が思い描いていた以上だったのではないか、と思います。その成長は、亡くなるまで留まることはなかったのではないかと思います。

 

だからこそ、私は、「作詞家坂井泉水」の行きつく先を見たかったな、という思いがあります。本書にはありませんが、B'zの稲葉浩志さんは、坂井さんが亡くなったときに、「まだ表現したいことがあったはず。本人としても悔しいのではないか」という趣旨のコメントを送っていたと記憶します(間違っていたらごめんなさい)。稲葉さんにも、同じアーティストとして、そう感じるものがあったのではないかと、勝手に思い込んでいます。

 

あくまで、勝手な思い込みなのですが、一つの方向性として、演歌歌謡曲に詞を提供するのはどうだったかな、と思っています。なぜならば、「平成に生きる昭和の女」というイメージを最も求めているのが、演歌歌謡曲界だと思うからです。それまで得たノウハウを生かしやすく、作詞家としての幅を広げるには、いいきっかけになったのではないかと、勝手に思い込んでいます。もっとも、「平成に生きる昭和の女」のイメージがより強固になり、逆に活動の幅を狭めてしまう危険性がありますが。

 

5.結びとして

 

だいたい、ここで述べたいことは、語りつくしました。最後に、私と、坂井泉水さんとの唯一の共通点について触れたいと思います。坂井さんは、熱烈な「巨人ファン」だったそうです(P154)。たったそれだけ?それだけです。ただ、読んでいて、勝手にうれしくなりました。本当に、しょうもないです。

 

ただ、そういう意味で、1993年にリリースした『果てしない夢を』は、坂井さんにとっても思い出深かったのではないかと思います。なぜならば、この作品では、長嶋茂雄元監督との共演が実現しているからです。巨人ファンならば、当然うれしかったでしょうね。

 

本書からは、坂井泉水さんが、ZARDの活動に心血を注いでいた姿が浮かび上がってきます。それは、私が思い浮かべていた坂井さんの姿です。ただ、それだけに、ZARD坂井泉水に捉われない、作詞家坂井泉水を見てみたかったという思いもあります。

 

私は、すでに坂井泉水さんが亡くなった年齢を越えてしまいました。亡くなってから14年ですか。早いですね。それでも、いまだにZARDの人気が根強いのは、坂井さんが残した作品が素晴らしいということが、まず大きいと思います。ただそれ以上に、ファンの多くは、永遠に見ることは叶わなくなった坂井さんの「その後の」活動に、それぞれ思いを寄せているからではないでしょうか。坂井泉水さんは、それだけの大きなポテンシャルをまだ秘めていたんだ!ということを再度強調して、結びとしたいと思います。

 

 

関心がある「歴史上」の人物リスト【ホ】 53人

ポー(1809~49)米の詩人・作家。妻没後の放埓な生活で文学史上特異な傑作を多く残す。

ホアン=ホア=タム(1846~1913)ベトナムの抗仏戦争指導者として国民的に敬愛される。

ホイジンガ(1872~1945)蘭の歴史家。『中世の秋』『ホモ=ルーデンス』などで名高い。

ホイットマン(1819~92)米の詩人。卑語俗語を交え自由な作品で後世に影響。生涯独身。

パティ・ボイド

ホイヘンス(1629~95)蘭の数学者・物理学者・天文学者。それぞれの分野で業績。

ボイル(1627~91)英の化学者・物理学者。王立協会創設。「近代科学の父」。生涯独身。

デビッド・ボウイ(1947~2016)英の音楽家・俳優。大胆な変化を厭わず多い後進に影響

ボーヴォワール(1908~86)仏の作家・哲学者。著書『第二の性』で婦人解放運動に貢献。

北条氏康

北条早雲(1432~1519)室町・戦国時代の武将。後北条氏の基礎を築き「下剋上」の象徴。

北条時頼

北条政子(1157~1225)源頼朝の妻。幕府内での北条氏による実権掌握に努めた「尼将軍」。

北条義時

法然(1133~1212)浄土宗の開祖。専修念仏を唱え、民衆はじめ広範囲に支持を広げた。

方臘(?~1121)北宋末期の農民反乱指導者。マニ教系秘密結社教主と言われる。

ホガース(1697~1764)英の画家・版画家。伝統的形式を嫌い下層民の生活を中心に活写。

ジェフ・ポーカロ(1954~92)米のドラマー。「TOTO」リーダー。多くの録音に参加。

墨子(前480頃~前390頃)中国、戦国時代の思想家。儒学に飽き足らず墨家の始祖。

冒頓単于(?~前174)モンゴル高原匈奴の君主。北アジア初の大帝国築き前漢を圧迫。

星新一

保科正之(1611~72)会津藩主。3代将軍家光の異母弟。家光、家綱を補佐。朱子学奨励。

星野仙一(1947~2018)野球選手・指導者。現役引退後、タレント・監督として人気。

蒲松齢(1640~1715)清朝期の文人科挙に合格できず民話を収集。妖怪孤鬼に心情託す。

ヒエロニムス・ボス(1450?~1516)フランドルの画家。幻想的で怪異な作風後世影響大。

ホスロー1世(?~579)イラン、ササン朝の王。内政外征に業績。文化奨励。最盛期演出。

ホーソン(1804~64)米の小説家。深い洞察力に基づき明晰な文体・卓越した寓意で名声。

ビアトリクス・ポター

ホー=チ=ミン(1890~1969)ベトナムの革命家・政治家。「ベトナム建国の父」と敬愛。

ボッカチオ(1313~75)伊、ルネサンス期の文学者。貧困の中多くの作品を著した。

ボッサード(1888~1960)米の社会学者。「社会的場」を分析し子供の発達に関して研究。

ボッティチェリ(1444/45~1510)伊ルネサンス初期の画家。ローマ、フィレンツェで活動。

エドワード・ホッパー

エリック・ホッファー(1902~83)米の社会哲学者。独学。働きながら思索を展開。

ボードレール(1821~67)仏の詩人・批評家。自由放埓な人生。20世紀に入り再評価。

ジョン・ボーナム(1948~80)英のドラマー。ロックドラムに革新をもたらす。不慮の死。

ホメイニ(1902~89)イランのシーア派宗教指導者・革命家・政治家。イラン革命指導者。

ホメロス(?)古代ギリシア叙事詩人。『イリアス』『オデュッセイア』の編者とされる。

ホラティウス(前65~前8)古代ローマ叙事詩人。近代の詩や文学に大きな影響。

マーク・ボラン(1947~77)英の音楽家。「Tレックス」改名後に名曲連発。自動車事故死。

ビリー・ホリデイ(1915~59)英のジャズ歌手。壮絶な人生で名演を残し後進に影響大。

ポリュクレイトス(前200~前120頃)古代ローマギリシア系歴史家。大著『歴史』著述。

ボルジア(1475~1507)伊の貴族。アレクサンデル6世の私生児。波乱に満ちた生涯。

ポル=ポト(1925~98)カンボジアの政治家。反対派大虐殺で有名。失脚後ゲリラ活動。

ボレスワフ1世(966~1025)ポーランド王。軍隊を強化・文化奨励。

WFホワイト(1914~2000)米の社会学者。都市社会学エスノグラフィーの先駆者。

ホンタイジ

本田宗一郎(1906~91)実業家・技術者。本田技研工業創業者。世界的大企業に育てる。

本多静六(1866~1952)林学者・造園家「公園の父」。株式投資で、巨万の富を築く。

本多忠勝

本田美奈子(1967~2005)歌手・声楽家。アイドル活動後、ミュージカル等に進出。病死。

ポンパドゥール(1721~64)仏王ルイ15世の愛人。虚栄と浪費癖が強く国庫に多大な負担。

ポンピドゥー(1911~64)仏の政治家。首相。彼の発案で現代芸術の総合文化施設が開設。

 

もちろん、人名録を基に作成しているので、偉人揃いなのは当然です。濃い方々が揃っています。ただ、この項は、特に濃い方々が多いような気がしています。今までの項でも、特に着目している方を探すのは大変でしたが、この項は特にそうですね。なぜなんでしょうかね。