読書ノート

斎藤美奈子『挑発する少女小説』(河出新書033 2021/06)断片01

「はじめにー少女小説って何ですか?」 10代前後の少女が主人公の「現実に即した」リアリズム小説 児童文学であると同時に、よき家庭婦人を育てる「家庭小説」と呼ばれるジャンルに入る 要は、良妻賢母製造ツール しかし、それらを与える「大人」たちの思惑…

I・イリイチ著『シャドウワーク 生活のあり方を問う』(岩波同時代ライブラリー10 1990/3)

「3 ヴァナキュラーな価値」より ようやく、著者の言う、「ヴァナキュラーな領域」の意味がわかってきた。頭の出来が悪いな。 コロンブスよりも、カスティーリャ王国(大雑把に言うと、今のスペインの母体)にとって重要な人物を取り上げていた。コロンブス…

黒川祐次『物語ウクライナの歴史 ヨーロッパ最後の大国』(中公新書1655 2002年)

0 はじめに 正直、この本について、読書ノートを作ろうとは思っていませんでした。ウクライナファンとしては、必読の本だとは思います。この本以外に、ウクライナについて扱った、入手しやすい入門書がなかなか見つからないからです。ただ、いわゆる概説書な…

若松英輔『井筒俊彦 叡智の哲学』(慶應義塾大学出版会 2011年)

0 はじめに このシリーズ2回目です。取り上げるのがこの評論とは、正直高いハードルです。井筒先生(勝手にそう呼ばせてもらいます)の思想そのものが難解なのに、それを評論した書物を理解しようなんて、おこがましいにもほどがあります。 確かに、450ペ…

ZARD『永遠 君と僕との間に』(幻冬舎 2019年)

「読書ノート」というカテゴリーを作ろうと思っていました。最初は何にしようか?という考えがあったのですが、本書に決めました。展覧会を観に行ったこともあって、個人的にブームが来ています。何より、「怠惰な私にとっては」新鮮な情報が多かったからで…